Garmin の技術

ADLC コーティング

日常生活におけるキズに対する保護能力を高めるため、コーティング技術の進歩を追い求めています。

硬さへのこだわり

軽さと丈夫さの探求

軽くてキズが付きにくいのが理想的。高純度のチタン合金でウォッチのベゼルとベルトを構成する事により、軽量化へのこだわりを実現しました。同時に表面には高級腕時計で使われる ADLC (Amorphous Diamond-like Coating)、非晶質DLCをコーティングする事により、表面硬度をアップ。傷に強い保護性能を実現しました。

結構の差が 強度を決める

自然界に存在する「同素体」とは、構成される元素は同一でありながら、その配列や結合様式の関係が異なることにより、化学的・物理的性質に大きな差が現れることです。例えば、同じ炭素で構成されている物質としてダイヤモンドは最も硬く、グラファイトは非常に柔らかい性質を持ちます。その違いの原因は原子の異なる配列です。ダイヤモンドの炭素は、隣り合う炭素と四つの化学結合で構成されており、3D 立体網狀 sp3 構造となっているため、極めて高い硬度となっています。グラファイトは炭素が隣り合う炭素と三つの化学結合で構成されており、六角形平面 sp3 構造となっているため、層と層の間の結合力が弱く緊密ではなく低い硬度となります。この低硬度、低摩擦力の特性によって、グラファイトは潤滑や鉛筆の芯などの材料として広く使われています。

深い漆黒 耐傷性は 10 倍

Garmin ADLC コーティング技術は、水素結合させることにより炭素の配列を変えたものを、時計のケースとベルトに一層また一層と塗り重ねることにより、ADLC コーティングとなります。それは、ダイヤモンドとグラファイトの原子構造を併せ持ち、硬度は 18K ゴールドの 10 倍以上で、一般のコーティングで使われている炭化チタンや酸化チタンを越えたものになります。深い美しさと輝きだけでなく、強靭性、耐腐食性、反接着性を併せ持ちます。極限の保護、Garmin ウォッチは如何なるチャレンジにも恐れません。