ホンダ エアクラフト カンパニー 藤野道格社長兼CEO×ガーミン クリフ・ペンブル社長兼CEO

※本記事の内容は2019年取材当時のものです。

ホンダジェットにも宿る
ガーミンのDNA

GPSプロウォッチ「MARQ」コレクション日本発売

ホンダ エアクラフト カンパニー 藤野道格社長兼CEO
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ガーミン クリフ・ペンブル社長兼CEO

 ガーミンジャパンは2019年6月24日、GPS(全地球測位システム)プロウォッチ「MARQ(マーク)」コレクションを発表した。ガーミンは1989年に米国で創業。新コレクションは創業30周年記念モデルで、同社がこれまでに培った技術が随所に取り入れられている。これを機に、ガーミン社製の計器を搭載するホンダジェットの開発者であるホンダ エアクラフト カンパニーの藤野道格社長兼CEOと、ガーミンのクリフ・ペンブル社長兼CEOが、両社のつながりや「MARQ」コレクションの魅力などを語り合った。

プロウォッチ「MARQ(マーク)」コレクション

技術とビジョンを共有できるパートナー

――ホンダ エアクラフト カンパニーとガーミンには、どのようなつながりがあるのでしょう。

1997年、ホンダジェットの設計コンセプトを詰めるなか、最先端の技術を採用したいとの思いから世界中のメーカーと協議を重ねていました。そんなとき出会ったのがガーミンの共同創業者で当時の社長ゲイリー・バレルさんです。将来のビジネスジェット像、航空機の電子機器「アビオニクス」について話し合っているうちに、すっかり意気投合。当時のガーミン社は平屋の小さな建物でしたが、オフィスにはエネルギーが満ちあふれていました。この会社となら革新的なことができるのではないか――。技術とビジョンを共有できる相手として、その場でパートナーシップを結ぶことを決めました。

その頃はまだ、弊社ではコックピットのアビオニクスは作っていませんでした。具体的な製品も無いなか藤野さんたちは私たちを信頼し、共同開発を決めてくれたのです。両社がチーム一丸となって開発したグラスコックピットタイプの計器表示装置は、当時のアナログが主流だったコックピットシステムにイノベーションを起こし、今ではビジネスジェットのスタンダードになることができました。

ホンダ エアクラフト カンパニー 藤野道格社長兼CEO

ホンダジェット

世界最高峰のGPS計測技術

――ガーミンの強みはどこにあると考えますか。

強みは、すべてのプロダクトを自社開発し、ユーザーの利便性を追求する製品品質です。ソフトウエアはさまざまなOSに対応しており、蓄積した膨大なデータを活用。人間工学に基づいた操作性と科学的根拠に基づく製品開発を行っています。ハード面では、BtoB事業で培った世界最高峰のGPS計測技術を中核とする品質性能の高さ、低消費電力技術と直射日光下に強いカラー液晶技術、過酷な環境での強じん性などの強みが挙げられます。

「技術は人」と、私は考えています。どういう人が会社を経営しているのか、どういう人たちが働いているのか。エンジニア同志、話せば分かるものです。ガーミンは初めて訪問したときから、彼らの信念や意志を強く感じました。革新的な技術力だけではなく、そんな点もガーミンの強みではないでしょうか。

ガーミン クリフ・ペンブル社長兼CEO

見るたびにエネルギーをもらえる時計が理想

――「MARQ」コレクションについてご紹介ください。

新しいコレクション「MARQ」は、ガーミンが持つ世界最高峰のGPS計測技術と創業以来のDNAの結晶といえるでしょう。今回は、自動車、航空、船舶、アウトドア、スポーツ&フィットネスといったガーミンが培ってきた5つの事業分野を象徴する、「DRIVER(ドライバー)」「AVIATOR(アビエイター)」「CAPTAIN(キャプテン)」「ADVENTURER(アドベンチャラー)」「ATHLETE(アスリート)」の5つのラインアップをそろえました。それぞれの分野のプロフェッショナルが使用するための計測機器を搭載したGPSプロウォッチです。一般的な時計でもスマートウォッチでもない、新しいカテゴリーと捉えてください。素材も魅力的です。レンズはサファイアクリスタル、ケースとベゼルはチタン。機能に加え、質、仕上げ、材料などすべてに高級感を加えました。
MARQ (Gen 2)では「AVIATOR(アビエイター)」「CAPTAIN(キャプテン)」「ADVENTURER(アドベンチャラー)」 「ATHLETE(アスリート)」「GOLFER(ゴルファー)」の5つのラインアップにアップデート。

私は時計好きで、20〜30本所有していますし、時計には厳しいんですよ(笑)。たまたまフランクフルトの空港のショップで、欧米で先行発売していた「MARQ」を見かけたのですが、ヨーロッパのいろいろな時計ブランドと並んでもすごくカッコ良かった。時計は一日に何度も見るものです。情報が正確なことはもちろん、見るたびに違和感なく、機能美を感じること、そしてエネルギーをもらえるとうれしいですね。「MARQ」は、そんな人たちの所有欲を満たす時計だと思います。

GPSプロウォッチ「MARQ」コレクション

ホンダ エアクラフト カンパニー 藤野道格社長兼CEO×ガーミン クリフ・ペンブル社長兼CEO

プロのハートも、プロに憧れる人の心も揺さぶる

――どんな人に「MARQ」を身に着けてもらいたいですか。

「MARQ」を世に出す際にポイントにしたのは、ウエアラブルであり個性的であること。つまり一人ひとりのライフスタイルに寄り添い、必要な機能を搭載することを重視しました。飛行機を操縦する人、ヨットの舵(かじ)を取る人、山を登る人、さまざまなアウトドアの活動やスポーツを楽しむ人――。プロフェッショナルだけでなく、彼らに憧れる人たちの心も揺さぶる時計だと自負しています。そんな人たちに、ぜひ身に着けていただきたいですね。

先日ネバダ州の海軍基地を訪ねたとき、一流のパイロットたちがガーミンの時計を着用していることに気づきました。まさにプロのハートを捉える時計なんですね。日本の皆さんにとって飛行機の操縦は、16歳で免許が取れる米国ほど身近ではありません。でも最近、ビジネスジェットへの関心は高まっています。プロパイロット向けの「AVIATOR」を身に着け飛行機に搭乗すれば、プロのパイロットになった気分が味わえます。この時計をきっかけとして、ホンダジェットにも興味を持ってもらえればうれしいですね。

日本の皆さんの生活がより快適でアクティブになるよう、私たちガーミンの技術やアイテムが貢献できることを願ってやみません。

藤野道格

ホンダ エアクラフト カンパニー社長兼CEO

藤野道格(ふじの・みちまさ)

1960年生まれ。東京大学工学部航空学科卒業。84年本田技研工業入社。86年から航空機の研究開発に携わる。数々の苦難を乗り越え、2006年「ホンダジェット」の事業化決定とともに、ホンダ エアクラフト カンパニーの社長就任。17年、18年と2年連続で納入機数が、小型ジェット機部門で世界トップに。

クリフ・ペンブル

ガーミン社長兼CEO

クリフ・ペンブル

ソフトウエアエンジニアとして創立間もないガーミン・インターナショナルに参画。同社初期のメンバーとして、ソフトウエアエンジニアリングのマネジメントなどさまざまな分野でリーダーシップを発揮してきた。2007年には最高執行責任者社長、13年CEOに就任。

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「MARQ」コレクション

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