睡眠には、レム睡眠とノンレム睡眠というサイクルがあります。ノンレム睡眠はさらに4 つのステージに分類されます。そのうちステージ3 と4 が深い睡眠と呼ばれており、睡眠時間の最初の3 分の1 の間に起こります。骨や筋肉にも重要な働きをする成長ホルモンも、この深い睡眠時に分泌されます。人それぞれですが、深い睡眠はだいたい全体の睡眠時間の13-23%程だといわれています3。 では、より良い睡眠をとるためには何ができるのでしょうか?海外の高齢者を対象とした研究で、10 週間の運動プログラムの影響を調査しました4。
その中で、有酸素運動や筋力トレーニングを続けたグループでは、運動をしなかったグループに比べて睡眠効率と睡眠の質が上がったことが分かりました。この結果から運動が睡眠の改善に影響していると言えそうです。また、近年スマートフォンなどから出るブルーライトの影響が示唆されています5 6。ブルーライトは本来、体内時計(サーカディアンリズム)の調整になくてはならないものですが、寝る前にブルーライトを多く浴びることで睡眠の質に悪影響を及ぼす可能性が高いということが指摘されています7。